相模補給廠で焼夷弾の爆破強行


午前11時48分、爆破処理の直後の写真。腹に響く爆発音がした直後、煙が上がった。
 

相模総合補給廠で米軍によって不法投棄され、先月27日に発見された80数本の焼夷弾。4日に米軍が突然、15本をいっぺんに爆破処 理したため、抗議の声が巻き起こったが、残りの60数本の爆破処理作業が7日5回にわたって行われた。
この爆破処理強行に対し、地元の市民団体は抗議の申し入れや抗議行動、監視活動を行った。

これに対し 米軍は爆破処理を強行 当初、9時30分から始めるとしたが、結果的には11時48分を皮切りに 5回の爆破処理が行われた。

                                           2009年12月7日
在日米陸軍・第1軍団前方司令部

フランシス・ワーシンスキー司令官 殿

第1軍団の移駐を歓迎しない会

共同代表 金子豊貴男 

牧嶋とよ子 


 相模総合補給廠での焼夷弾爆発処理をただちに中止し、戦闘指揮訓練センターの建設も中止せよ!

12月4日午後4時、相模総合補給廠の戦闘指揮訓練センター建設現場で、米軍爆発物処理班による焼夷弾15発の爆破処理が行われ、
大音響が周囲3キロほどに響き、住民からの不安と安全確保の声が相次いだ。
 住宅地の真中で危険な爆破処理を行うなど常識では考えられない暴挙。この爆弾処理は突然の実施。市民への周知もなく、爆発の音響
がひどく、現場近くのマンションや病院では窓ガラスが振動でブルブル震え、家庭では食器棚の中の陶器なども移動したという。
子どもたちは大地震かと恐怖におののいたという。基地の周辺ではマンションの住民などが驚いて、外に飛び出し、不安いっぱいに、
様子を話し合う姿がたくさん見られたという。

住宅地の真ん中で、3キロ周囲の周辺住民に影響を与えるような爆弾の爆破処理を住民に周知することもなく実施すること、こうした
暴挙は許されるものではない。

基地の中でも状況は同じで、建物が振動し、びっくりした職員が多かったという。このような状況に対し、いまだ米軍側の謝罪はなく、
その上、残っている60数本の焼夷弾を、7日午前9時半から6回に分けて爆破処理すると発言している。

工事現場からまだ何が出てくるかもわからない。米軍はただちに戦闘指揮訓練センターの建設工事を中止し、現場の地下埋設物の調査を行
い、周辺住民と現場従業員、日本人従業員の安全を確保すべきである。 
相模総合補給廠の戦闘指揮訓練センター建設は日米の軍事再編に伴って合意されたものであり、キャンプ座間の第1軍団前方司令部の移駐
と深くかかわった訓練センター建設である。 

その現場でこのような爆発物の処理を行うことは、キャンプ座間の第1軍団前方司令部移駐に反対する我々にとっても看過できるものでは
ない。

米軍はただちに爆弾・焼夷弾の爆破処理を中止し、市民、自治体に状況を説明し、謝罪し、安全確保策を明示せよ。基地の地下に埋設され
た爆弾などの実態を調査し、市民、自治体に報告せよ。
こうした作業実施を確約するまで、爆破処理、工事再開を断じて許さない。強く抗議と対策を図るよう要請する。

(金子ときお・相模原市議、08.12.7 撮影)


爆破の当日、午前9時15分ごろ相模補給廠正門を入る、横須賀から来た海軍爆発物処理班の車両

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