米軍再編の中で相模補給廠に作られる

戦闘指揮訓練センターのアウトライン−5

今年の10月に、ハワイの米陸軍第25歩兵師団司令部がイラクに向かう。そこで司令官キャスレン少将の配下に入るのは、 同師団の第3旅団、フォートルイスの第1ストライカー旅団、第1騎兵師団の第3旅団(テキサス)などだ。

「キャスレン少将は、来るべきイラク派遣について、スコフィールド(ハワイ)で行われている大きな任務についてのリハーサル演習の 中で語った。
8月25日に始まり9月5日に終了する演習には、3000人の兵士が参加した。スコフィールドの戦闘指揮訓練センターの中に、 一列のテントのような構造物が作られた」(2008.9.4 HonoluluAdvertiser.com "25th Infantory prepares for Iraq duty" より)

「キャスレン少将率いる司令部の1000人の兵士は、9月5日にスコフィールド・バラックスにある3,800万ドルの戦闘指揮訓練センター で、ミッション即応訓練を終了した。その訓練は、少将がイラクで指揮する部隊や兵士すべてをテストするように設計されていた」 (2008.9.7 Honolulu Star-Bulletin "Army Commander shifts gears" より)

スコフィールドの戦闘指揮訓練センター(BCTC)は、BCTCの中でも規模が大きいハブ組織となっている。ちなみにこのハブにつながる スポーク組織としてはアラスカの2つのBCTC、そして相模補給廠に建設予定のBCTCがある。
BCTCではさまざまな訓練がさまざまな規模で行われるが、今回ハワイで報じられたようなイラク派遣直前の司令部部隊の、リハー サル訓練は、この訓練センターの持つ役割の中でも典型的なものだ。

戦場での戦闘行動などのリハーサルを派遣直前に行う訓練施設であり、まさに戦場に直結したものだ。相模補給廠に建設されようとして いる戦闘指揮訓練センターも、規模は小さいが同様の機能を持つ施設であり、イラクやアフガンへ派遣される部隊の直前のリハーサルも 補給廠内のこの施設で行われる。

(RIMPEACE編集部)


ハワイ・スコフィールドの戦闘指揮訓練センター(US ARMY PACIFIC の BCTC のページより)


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