相模補給廠の中の爆発物保管庫のまわりに、鉄筋コンクリートで囲いを作る契約の募集があった。私の記者発表を受けてタウンニュース相模原版の記者が、この爆発物保管庫の使用目的を座間の在日米陸軍司令部に問い合わせた。
答えはすぐに返ってきた。「軍用犬の爆発物探知用訓練のキットを保管する」ということだ。何を囲うのかがハッキリして、ますます私の疑問は増幅された。
1.そのキットにどのくらいの爆発力があるのか? 今の保管庫の周りに改めて囲いを作らねばならない理由はなぜか?
2.保管庫はどこにあって、いつから爆発物を保管しているのか? それとも今回の囲いを作ってから保管を始めるのか?
3.軍用犬訓練施設は座間にあるはずだ。補給廠に持ってくるのか?
4.訓練された犬が日本から別の国(朝鮮半島やアフガンなど)に連れて行かれるのではないか?
広大なオープンスペースのある相模補給廠では、大はMEDEX(医療演習)やハブサクセン(燃料訓練)から、通信訓練、対人地雷取り扱い訓練にいたるまで、さまざまな訓練が行われてきている。今度は日常的な軍用犬の訓練まで行うつもりなのか。
倉庫や工場の改修や新築も続き、10年間のレンジで見れば補給廠は見違えるほど機能の強化が進んでいる。さらに、保管施設の周りにコンクリートの囲いを作らねばならないほどの爆発物の保管が始まる、という大きな危険要因も加わるのだ。相模原市をはじめとする基地周辺自治体の対応もまた、問われている。
(相模原市議 金子ときお)