エッ! 相模補給廠に化学兵器?

星条旗新聞さん、こういう間違いは禁物ですよ


9月30日の星条旗新聞を読んでギョッとした。在日米陸軍司令官ジョンソン少将が、在韓米軍基地から余った生物化学兵器を相模補給廠に運び込んでいる、と語っていたからだ。

さすがに翌日付けの星条旗紙に訂正が出た。相模に韓国から運び込んだのは生物化学兵器ではなく、生物化学兵器に対する防御服だったと。

相模補給廠からは、湾岸戦争のときに化学戦用防御服が急遽横田経由でサウディアラビアに運ばれた過去がある。生物兵器や化学兵器の防御服は、今も補給廠の巨大な倉庫の中に備蓄されているのだ。

これらの防御服が、再び相模補給廠から運び出されて中東方面に向かったり、各地の在日米軍基地に配布されたりする可能性もある。湾岸戦争の時は、爆撃開始の約20日後にダーランに向けて搬出された。

訂正されなかった司令官の言葉の中には、相模補給廠から韓国に小火器(small arms)など非常に多くの物資を送っている、という一節がある。相模補給廠が朝鮮半島の軍事的な対立の中にしっかりと位置付けられていることが、あらためて明確にされた。



左は訂正前の星条旗紙。青い丸で囲った中には小火器の記述も。右は翌日載った訂正。
在日米軍基地の動きを報道しないでほしい、などと言っている米軍の「公認新聞」が、こういう間違いを見逃すものかねエ?



'2001-10-01| HOME|