前畑岸壁で弾薬積込


 5月21日、前畑弾薬庫で思いがけない光景に出会った。前畑弾薬庫は佐世保湾の最奥部にあり、岸壁は50メートル、水深は5.5メートルという状況のため、輸送はもっぱら陸上か専用台船に頼っていた。したがって、岸壁に船舶が接岸して荷役するということはこの10年なかった。その岸壁に韓国で修理を終えたばかりの測量艦「ボウディッチ」が爆薬の積み込み作業のため接岸した。

 荷役作業は陸上からトラッククレーンを使い、1.5立方メートルほどの小さなコンテナを12個ほどを積み込んだだけで、喫水はほとんど変わらなかった。将来、中型貨物船の接岸と荷役を想定して調査したものか、それとも移転返還がほぼ決まった弾薬庫が「健在だ」として「使用価値」を高いことをアピールしようとしたものか。

 今年1月、大分県・日出生台への155ミリ砲弾輸送などと合わせ、前畑弾薬庫の活性化が気にかかる。


前畑弾薬庫の岸壁に接岸したボウディッチ


前畑弾薬庫からコンテナを積み込むボウディッチ
佐世保軍事問題研究会撮影(99年5月21日)


HOMEMISAWAATSUGIIWAKUNISASEBOOKINAWASEAAIRSONOTA