佐世保から輸送される榴弾

2001年 2月6日 午前11時撮影


今年で3回目になる大分県・日出生台での155ミリ砲実射訓練に使用される砲弾の輸送が行われた。 輸送にあたったのは日本通運佐世保支店の大型トラックなど5台で、防衛施設庁との契約。日本通運は、これまでの危険物輸送や港湾荷役などで在日米軍との契約実績があり、現在も砲弾や爆弾などの輸送請負契約を結んでいる。
 1月下旬にハワイ・ヒロ弾薬庫からグアム・沖縄を経由して弾薬補給艦キスカで運び込まれた155ミリ榴弾は、この日まで針尾弾薬集積所に保管されていた。
 昨年までの2回の輸送はいずれも佐世保市内にある前畑弾薬庫と針尾島弾薬集積所から大型トラック6台と中型トラック1台で行われていたが、今回は大型トラック2台(前畑)、中型トラック3台(針尾)に変わった。
 目視した範囲では昨年の輸送量(砲弾約470発、小火器用の銃弾等2~3トン)と比較するといくぶん減少したように思える。
 市街地に近い前畑弾薬庫は艦載兵器のハイテク化に対処する設備を備えていないためもあって貯蔵量を9000トン以下に減少させているが、アジアの米軍の再編成が終わるまでは海上輸送との関係で当分使用を続けるようだ。


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