「純子の見聞録」元気ネットワーク2001年2月
昨年の12月の一般会計決算委員会審議が異例ともいえる長時間に及びました。私は特別会計決算委員会審議で、直接その状況は分からず何か重要な問題があったのだろうと思っていました。しかし議案はすべて承認され、その後ある会派から「委員会審議が不必要に長引いた」としてその問題点を指摘し、改善策が提案されました。
問題点は行政当局側の議案提案や答弁のまずさを縷々指摘するものでした。例えば担当業務に対する責任の所在が不明確である。部長が議案内容及び関連事業を熟知していない。担当者しか答えられないのは部内の意志統一が出来ていないと思える。何をどのように説明したら納得が得られるか事前研究がなされていない。委員会説明資料に知りたい内容が記入されていないため、審議中に別の資料請求をせざるを得ない。聞かなければ言わない姿勢が見られる。何でも隠してしまう体質は直すべきである。「調整を要する事業関係者がどの範囲か」の判断が不適切で、最小に絞られる傾向にある。議会に対する事業の段階的な承認手段が制度上用意されていない等々です。 改善策も提案されているのですが、私としてはあまり有効なものではないように思われますのでここでは書きません。これが私も所属する正副委員長会議の議題として提案されたのですが、まず「これはフェアじゃないなあ。行政当局の方も大いに反論したいだろうなあ。議会議員側の問題とすべきことも多いんだけどなあ。」と思い、そして一方的過ぎると発言しました。 しかし確かに私自身を振り返ってみると当初、私も同じような疑問を持ちました。なぜそうなるのか、どうしたら改善出来るのかその事を考えました。しかしそれはおいそれと解決出来ないそれぞれに重要な大きな課題だったのです。その解決はまさしく効率的行政運営、的確な行政評価等々求めてやまない行政のあり方の問題であり、議会のあり方の問題であり、また情報公開、説明責任の問題であり、それらをうまく機能させる事自体が我々議員の役割そのものだったのです。 議会としてその提案の取り扱いをどうするのかまだ結論は出ていないのですが、あえて今回書かせて頂いたのは、このことが私自身にフレッシュさと勢いがなくなってきている事に改めて気付かされたからなのです。根本的な改善策を政策として提示出来なければ、その事をストレートに言葉にする事は許されないとでも言うように口にしないでいる自分自身に気付かされたからなのです。しかしこれが改めて真剣な議会論議のきっかけになった事は事実であり、当然の事を当然の事として繰り返し問い続ける風通しの良さこそ重要だと思うのです。今回のことでは行政各部局と議会との双方向の話し合いの場を設けていただけないか、私としては提案しているのですがどうなるでしょうか。