「純子の見聞録」元気ネットワーク2001年3月


「女性議員のぶっちゃけトーク」

長崎県下の女性議員のネットワークがスタートしたのは確か4〜5年前の事で、佐世保市、長崎市、県央地区と過去3回の研修会を行っています。目的は男女平等政策推進のための連帯と情報交換であり、併せて女性議員のエンパワーメント、女性の政治参加の推進にあります。開催地の自治体の女性行政セクションの支援は難しいものの可能な限りやって頂いています。昨年11月の研修会には佐世保市の3人の女性議員も参加し、その後佐世保市でも36人中、女性はわずかに3人だけなのだから、男女平等政策については党派を超えて協力し合いましょうという確認をしました。

機会ある毎に話し合う中で、あらゆる分野の意志決定機関への女性の参画推進は女性行政の啓発事業になっているが、議会という最高の意志決定機関への参画はなかなか進んでいない現状の中で、現職の女性議員が何を思い、どう活動しているのか伝える事により、より多くの女性に議会をより身近なものに感じてもらいたいと考えました。様々なご批判があったようですが、女性議員の本音を聞いてみたいと言って頂き「ぶっちゃけトーク」が女性企画課の企画として実現しました。この企画を男女共同参画基本法にある女性への優遇施策として男性議員が認めてくれるのか。又現職女性議員にとっても次期選挙においてはライバルとなる中で何処まで本音で語れるのか。危惧される事は多く考えられましたが、まずは無理せずやれる範囲で本音を話そうと何度も話し合い、初回は新人議員として議会人になった時、議会が想像と違っていた意外さを伝えたいと意見が一致しました。

参加申し込みが少ないと聞いていましたが、たとえ数人でも聞いてもらえたらと思っていました。けれども通りすがりに「やるんだってね」と声を掛けられたり、問い合わせがあったり、意外に関心があることを感じていました。そして当日は急遽イスを追加しなければならないほど、多くの方に集まって頂きました。また多くの質問があり、その全てに誠実にお答えし、双方向の議論をしたかったのですが、時間の都合で出来なかった事は大変残念なことでした。しかし次回開催を望んで頂いた事は一応成功だったのではないかと思っています。

先日、事後のアンケートの集計を頂き、3人の反省会を持ちました。本音が聞けなかったというご批判も一部あり、それも否定出来ませんが、議会の雰囲気を少しはお伝え出来たのではないかと思いますし、多くの方により議会を身近に感じて頂いたように思います。三人の反省では当初危惧した問題がありました。会の進行については私ではなく誰か他の人にしてもらった方が、私の意見を言えたのではいう意見がありましたが、私としては「あなたはどう思うのか」と振ってもらう約束だったので問題はなかったと思っているのですが、三人がどうしても本音で言いにくい論議はこちらでコントロールしたいという思いがあった事は否めません。当初は3人が順に司会をしていこうと決めていましたが、次回は次の司会担当議員にお任せし、主催についても当局の決定を尊重しつつ、次回開催とテーマを確認したところです。乞うご期待。

橋本純子(佐世保市議)

 

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