米韓合同訓練「フォール・イーグル」などに出かけていたエセックスなど3隻の揚陸艦が4月9日に佐世保港に戻ってきていたが、同月17日、沖縄で乗艦していた約1千人の海兵隊員を乗せたまま出港した。
同艦隊は、沖縄・ホワイトビーチを3月31日出港し、香港に向かうと思われていたが、重症急性呼吸器症候群(SARS)流行に伴い寄港が禁止されたため、急きょ予定を変更して佐世保港に入港していた。
佐世保港に入港した同艦隊には海兵隊員のほか8機以上のヘリコプター(CH―46など)と2機のジェット戦闘機(ハリアー)を搭載していた。
出港後の予定は公表されなかったが、4月14日からグアムで行なわれている米軍の統合訓練タンデム・スラストに参加する。この訓練には空母カール・ビンソンのグループも参加する。
なお、揚陸艦に乗せられ訓練に向かった海兵隊員の大半はいわゆる「ルーキー」で、米本土で初等訓練を受けた後、外国での本格的訓練を受けるため派遣された部隊と思われる。
あどけなさを残す若者が、これから7月初頭まで続くアジア各地での訓練やトレーニングを受ける中で、「戦闘マシーン」に変わっていくのだろう。
(佐世保軍事問題研究会)