ジョイント・ベンチャー(HSV)、岩国から佐世保に入港


3月6日、佐世保港中央部を通過するジョイント・ベンチャー

3月6日、小雪の舞う佐世保港に高速輸送船ジョイント・ベンチャーが入港した。
ジョイント・ベンチャーはニュージーランドで高速フェリーとして就役していたが、米軍が2千万ドル以上の契約金で2年間チャーターし、現在は陸軍の輸送支援船舶(TSV)として使用している。
双胴船のジョイント・ベンチャーはアルミニュームの船体ながら約5千トンの積載量を持ち、米軍にリース後は所要の改造が施された上で、イラク南部の水域で特殊作戦部隊の母艦として運用されていたという。 船体に「US ARMY」と記されているところから見ると、現在は陸軍が運用してると見られるが、後部甲板にはヘリポートが設けられ、特殊作戦も可能なように改造されているようだ。
同じタイプのHSVのウエストパック・エクスプレス(オーストラリア)は海兵隊がリースし、東・東南アジアで主に第3海兵遠征軍(3rdMEU)の足として走り回っている
佐世保には初めての寄港だが、直前には岩国基地に姿を見せていた。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)

[参考図]


Global Security.org の HSV-X1 のページに載っている透視図

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