佐世保基地を母港とする揚陸艦隊のうち、強襲揚陸艦(LHD)エセックス、ドック型揚陸艦(LSD)ハーパーズ・フェリー、揚陸輸送艦(LPD)ジュノーが相次いで出港した。
エセックスは4月23日佐世保を出港するとき飛行甲板には1機の航空機も搭載していなかったが、沖縄・ホワイトビーチに入港したときはハリアー戦闘機やCH46輸送ヘリコプターなど多数を搭載していることが確認された。
佐世保周辺にはこれらの航空機を収容する基地はない。佐世保市の近くの大村市にある海上自衛隊大村航空隊の基地に1機の連絡用へり(CH-46)が配備されているだけである。
これまでもエセックスの出港に合せ、山口県岩国市にある海兵隊航空基地(MCAS)からハリアー戦闘機が飛来していたが、大半のヘリコプターは沖縄の近くで収容していたようだ。
揚陸艦隊は今後、沖縄周辺で海兵隊との運用訓練などを行った後、東南アジア・タイで行われる2国間共同訓練「コブラ・ゴールド04」に出かけるものと思われる。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
佐世保出港前日のエセックス。LCAC3隻も積んで23日に出港した。