事前集積艦の佐世保入港、相次ぐ



佐世保港・赤崎岸壁に接岸した陸軍事前集積艦FISHER(T-AKR-301)(4月13日朝撮影)

佐世保にはこれまで「事前集積艦」といえば海兵隊の3rd MPF(第3海兵事前集積艦隊=グアム)所属艦船の入港がほとんどで、陸軍洋上事前集積艦隊(APF)の入港は96年以降は途絶えていた。

しかし昨年からワトソン(WATOSON)級やボブ・ホープ(BOB.HOPE)級など新型のRO-RO(車両貨物輸送)タイプの事前集積艦が相次いで姿を見せるようになった。
 海兵隊の事前集積艦が4万トン程度であるのに対して陸軍の新型輸送艦はいずれも6万トンを越える巨大船で、その積載量も主力戦車58両と装甲車48両に加え一般車両900両、38万立方フィートの貨物を一度に収容できるという。

 アジア駐留米軍の再編が話題になっているが、こと在日米海軍基地に関しては補給支援の任務分担が横須賀=武器・弾薬補給、佐世保=燃料補給、補助・補給艦船支援という図式も見えてくる。
 韓国駐留米軍の削減に伴い一部が日本へ移転するとの報道もあるが、沖縄・浦添軍港の開発など「受入国支援」が手厚い日本の負担がますます重くなることも考えられる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)



フィッシャーは、佐世保出港後ホワイトビーチに入港した。(4月15日撮影)

'2004-4-16|HOME|