音響測定艦エフェクティブ、佐世保に入港


米海軍専用岸壁に停泊したエフェクティブ(2004.12.3 撮影)

12月3日朝、音響測定艦エフェクティブ(T-AGOS-21)が入港し、米海軍基地の専用岸壁に接岸した。
エフェクティブは11月に沖縄近海で起きた中国海軍の原潜領海侵入事件の際、もう1隻の同型艦とともに現場海域にいたと思われる船だ。
エフェクティブは11月18日にいったん沖縄・那覇軍港に立ち寄っていたが、潜水艦捜索の任務が一段落したのと、接近する台風を避けるために佐世保に入港したと思われる。

潜水艦を捜索するのが主な任務である米海軍の音響測定艦は通常、西太平洋補給司令部(COMLOGWESTPAC)がある横浜港の米軍専用埠頭に接岸する。
一方、海洋調査を主目的とする測量(海洋調査)艦は横浜や横須賀にはほとんど立ち寄らず佐世保に集中している。同じ補助艦船でも役割によって補給・支援拠点を変えているのだろう。
今回のように音響測定艦が佐世保に入港し、米軍専用岸壁に接岸するのは珍しい。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


音響測定艦エフェクティブと、後方はゼウス(2004.12.3 撮影)

[関連情報]エフェクティブの同型艦ビクトリアス(T-AGOS-19)は 、11月29日より横浜ノースドックに入港中。また、最新の音響測定艦インペッカブルも12月4日に横浜ノースドックに入港した。日本近海にいた3隻の音響測定艦がすべて、台風27号の進路から避難するためか佐世保と横浜に入港した。


'2004-12-04|HOME|