補給艦の入港相次ぐ佐世保基地


港中央に停泊したシャスタ(8月5日 撮影)


戦闘給糧艦コンコード(8月11日撮影)

この数日、米海軍基地のある佐世保に補給艦の入港が相次いでいる。
8月4日 弾薬補給艦シャスタ(9日出港)
8月11日 戦闘給糧艦コンコード(12日出港)
8月12日 燃料補給艦ティペカヌー

短期間の間にこれだけ補給艦が集中して入港するのはあまり例がない。
相次いで補給艦が入港する事態になったのは、九州近海で続いている米海軍と空軍の統合訓練「JASEX」が引き続いて行われていることと関係していると思われる。

JASEXには海軍からは横須賀を母港としている空母キティホークや、米本土から駆けつけた強襲揚陸艦ボクサーなどが、オーストラリアでの訓練を終えた後、引き続いて参加している。
この時期に海空の統合訓練が繰り広げられているのは、朝鮮半島の核を巡って北京で行われている6者協議と関係しているのではないだろうか。

94年の核疑惑の解決をめぐって米朝会談が行われていたとき、韓国・プサンに入港した空母キティホーク艦隊の司令官が「交渉を後押しするため(ブースト・ザ・トーク)」と発言して物議をかもしたことがあったが、今回の訓練も同様の意図で行われているのではないだろうか。
94年のときは朝鮮代表団の抗議を受けて空母はあわててプサンを出港した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)



コンコードと入れ替わりに入港したティペカヌー。甲板には補給物資も積み込まれた(8月12日撮影)


'2005-8-13|HOME|