ミサイル観測艦も、佐世保に緊急入港


第3ドックのオブザベーション・アイランド。コブラ・ジェミニのアンテナは横を向いたままになっている。(10月17日撮影)

今月11日に出港したばかりの弾道ミサイル追尾観測艦オブザベーション・アイランドが思わぬことに入港した。

これまでは、通常米海軍の施設である赤崎岸壁か立神岸壁に接岸していたものが、今回は佐世保重工(SSK)の修理専用ドライドックである第3ドックに停泊した。
今のところドックの水を抜いて作業する様子はないが、この船の心臓部ともいえるミサイル追尾レーダー「COBLA GEMINI」は先日出港したときと同じく横を向いたままである。
何かトラブルがあって、緊急に修理のために入港したものと思われる。

前回出港した直後には中国が宇宙船を打ち上げるなどの事態があり、その観測に向かったものとも思われるが、肝心のレーダーが動かなかった可能性もある。

なお、SSK第3ドックは以前米軍が接収していたものが日本政府に返還され、それを佐世保重工が払い下げを受ける形で取得していたものだが、その折に米軍の優先使用協定が結ばれている。
民間施設に対して米軍の優先使用協定が結ばれているというのは奇妙なものだ。今回の使用はこの協定に基づくもの。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)



'2005-10-17|HOME|