最新型の事前集積艦、佐世保に入港


佐世保港内の錨地に停泊する事前集積艦チャールトン。佐世保初入港だ(10月25日撮影)

10月25日、佐世保港の中央付近にある危険物荷役用の錨地に米陸軍の事前集積艦が停泊しているのが確認された。
事前集積艦はワトソン級のチャールトン(T-AKR-314)で、近頃就役したばかりの新型艦である。

この2年ほど、佐世保には陸軍と海兵隊の事前集積艦が頻繁に入港しているが、FY06(2006米会計年度)に入ってからもこの傾向に変わりがないことが証明されたといえる。

今、米軍のトランスフォーメーションで在韓米軍や在日米軍の再編成が話題になっているが、再編の前提となる戦力の戦域内迅速移動・再投入に必要な輸送手段として先ごろ入港した高速輸送艦ウエストパック・エクスプレスや今回入港した中速大型輸送艦などが使用されている。
10月にはたまたま3種類の輸送艦が佐世保に姿を見せたが、決して偶然の出来事ではないだろう。

米軍の再編では施設と部隊の移動だけが話題になっているが、民間の業務と密接に関連している飛行場(滑走路)や港湾を使った輸送というソフト面の動きも注視されるべきだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


10月20日から25日まで滞在した事前集積艦ステファン W. プレス


10月13日に入港して1週間滞在した高速輸送艦ウエストパック・エクスプレス。手前は測量艦メアリー・シールズ(10.18 撮影)


'2005-10-27|HOME|