補助・補給艦の入港相次ぐ佐世保港


赤崎岸壁に並ぶ燃料補給艦ウォルター・S・ディール、ケーブル敷設艦ゼウス、音響測定艦ビクトリアス(06.3.13 撮影)

このところ、佐世保港に米海軍の補助・補給艦船の入港が相次いでいる。
3月6日には今年になってはじめて測量(海洋調査)艦ボウディッチが入港したが、その前後には弾薬補給艦シャスタ(3月3日)、貨物輸送艦ケープ・ヤコブ(3月3日)、ケーブル敷設艦ゼウス(3月10日)、燃料補給艦ウォルター・S・ディール(3月11日)、音響測定艦ビクトリアス(3月12日)と思わぬ入港ラッシュになった。

昨年は3月12日までに17隻の補助・補給艦が入港したが、今年はこれまでに24隻と、昨年を上回る盛況ぶりだ。中でも燃料を運び込む大型チャータータンカーは5隻が次々に入港した(昨年同期は2隻)が、燃料を運び出す燃料補給艦は2隻(昨年同期は3隻)にとどまっている。

 これは、燃料のストックが減少したための補給なのか、あるいは次の作戦に備えて燃料の備蓄量を増加させているのか、どちらかということになるが、2003年のイラク攻撃の前には異常なまでに燃料の備蓄量を増加させた例もあり、近いうちに何らかの目的で備蓄燃料を消費するための準備とも考えられる。

 また、測量(海洋調査)艦は以前と同様に原子力潜水艦の動きとセットして行動しているようだ。
2001年3月には、東シナ海で米海軍の測量艦ボウディッチが中国海軍の艦船に追い払われるという出来事も起こっていたが、中国周辺の大陸棚を巡る無用な軍事的軋轢は願い下げにしてほしいものだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


赤崎岸壁に停泊中の測量艦ボウディッチ(3月10日 撮影)


横須賀のオイルターミナルでおなじみのタンカー、マースク・ロードアイランド(2月13日 撮影)


'2006-3-19|HOME|