佐世保の揚陸艦、交代式はこっそりと


佐世保基地の配備艦。正面はドック型揚陸艦ハーパーズ・フェリー、右は交代配備のトートゥガ(2004年4月18日 撮影)

揚陸艦隊の顔ぶれが少し変わった。

今までの例では、配備艦が交代するときは地元知名士(米軍にとってのだが)やマスコミを招待して物々しく宣伝し「プレゼンス」とやらを誇示すするのだが、今回の揚陸艦の交代は少し違った。
事前にマスコミに伝えていた予定を取り消し、招待者にも断りを入れ、米軍関係者だけでさっさと交代式を済ませていた。

理由として「テロ対策」ということだが、地元との「友好・親善」よりも安全と安心が重要なのだろう。
この間の米軍の日本国内での再編を見ていると、駐留国の住民の感情や利益よりも、ひたすら米軍の都合だけで強引に基地の強化や負担を押し付けているようだ。
今回の佐世保での交代式が佐世保市民に知らされないまま行われたことは、些細なことかも知れないが住民無視の本音が出てきたということなのだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


18日の佐世保基地。左に強襲揚陸艦エセックス、手前のレドームはドック型輸送揚陸艦ジュノー、奥は掃海艦ガーディアン


'2006-4-18|HOME|