佐世保の米軍の警備艇、機関銃で抗議船団を威嚇


デモ船団に機関銃を向ける米軍の警備艇。後ろに海上保安部の船が見える。
警備艇には「FAS(米海軍佐世保基地)30」の文字が見えた(5月25日撮影)

5月25日、空母リンカーン入港に抗議する船団に対し、米軍はテロ対策として2隻の警備艇を配置した。そしてそのうちの1隻はデモ船団に向けて機関銃の銃口を向けるという、威圧的な行動を繰り返した。

従来、米軍の艦船はアメリカ合衆国の財産ということで領土の一部とみなされ、その周囲50メートルの警備は米軍に委ねられていた。しかし今回の警備艇はその範囲を超えただけではなく、警戒に当たっていた海上保安部の警備ラインを超えてデモ船団に近づいたもので、明らかに挑発以上の武力威圧行動であった。

船団を編成した市民団体や佐世保地区労などは早速入港を許可した海上保安部と佐世保市に対して厳重な抗議をおこない、真相究明及び関係者の謝罪を米軍に申し入れるよう要求した。
横須賀では平和船団に対して米軍の警備艇が進路妨害を行うなどの事件があったが、今回の機関銃による「制圧」まがいの行動はさらに悪質なものといえる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


入港してきた空母リンカーン(CVN72)と抗議船団(5月25日撮影)


'2006-5-26|HOME|