戦闘補給艦が佐世保に入港


入港した戦闘補給艦ナイアガラ・フォールズ(10月25日撮影)


燃料を搬入した大型燃料輸送船リチャード・G・マシーゼン(10月22日撮影)

 10月25日朝、戦闘補給艦(AFS)ナイアガラ・フォールズが佐世保基地赤崎岸壁に接岸した。ナイアガラ・フォールズは17日に横須賀を出港した空母キティホークに随伴することが予想されるが、そのキティホークは来月6日にも佐世保に入港すると言われている。

 佐世保基地ではキティホークが横須賀を出港したその同じ17日、赤崎岸壁に約20日間ほど停泊していた燃料補給艦ラパハノック(AO)が出港し、その後相次いで米海軍がチャーターしている大型タンカーが赤崎貯油所に燃料を運び込んでいた。
横須賀と佐世保が連動して動いていることが今回も明らかになった。

 キティホークは佐世保に入港する前に日本海で海上自衛隊との共同訓練を行うことが予定されている。また佐世保寄港後は東シナ海や黄海で作戦行動に従事するという。
 キティホークは朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)が行った核爆発実験後の軍事的圧力の一環とも思われる。94年に起きたDPRKの核開発疑惑の折には米朝会談の最中の9月30日、韓国・プサンに入港し交渉に軍事的圧力を加えた事件もあった。
 今回も同様な目的を持って佐世保に寄港するのではないかと思われる。

 佐世保基地ではこのほか、掃海艦2隻が連日、船体の磁気測定と消磁作業を行っている。上陸作戦などにそなえて機雷除去作業を行う際、掃海艦が磁気機雷に反応しないようにあらかじめ船体の磁気を消し去るための作業である。
 定期のメンテナンスかもしれないが、空母関連の動きが続いているこの時期、大変気になる動きだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


一足先に出港した燃料補給艦ラパハノック(9月25日撮影)


磁気消去作業中の掃海艦ガーディアン。前日はパトリオットが作業を行っていた。(10月25日撮影)


'2006-10-26|HOME|