事前集積艦が相次いで寄港する佐世保基地



ともに23日に佐世保に入港したワトキンス(上)とケープ・ヤコブ(下手前)(06.11.25 撮影)

米陸軍の事前集積艦が相次いで沖縄と佐世保に姿を見せていることは以前にも報告していたが、クエートに司令部を置いている第4事前集積艦隊(APF-4)に所属するワトソン級の車両貨物輸送艦で、これまで入港していなかったワトキンスが入港した。
そのほかの三隻はワトソン、デール、チャールトンで、佐世保と沖縄にそれぞれ入港している。

 また同様に、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)が核爆発実験を行なって以降、第3海兵事前集積艦(MPF-3)所属艦も頻繁に寄港している。
11月始めには沖縄・ホワイトビーチ沖にステファン・プレスが入港したことが確認されたので、このところ日本周辺に姿を見せている海兵隊の事前集積艦はハリー・マーティン、ルイス・ホーガと合わせて3隻が周辺に展開している模様。

このほか佐世保と沖縄・天願桟橋には、陸上及び海上の艦船への物資輸送・補給能力を持つ新型の貨物輸送艦ケープ・ヤコブがたびたび入港している。

米海軍佐世保基地では事前集積艦の動きが目立っているが、一連の動きは韓国に駐留している米陸軍の撤退後、有事の場合の戦力再投入を想定したと思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


'2006-11-29|HOME|