仮設のLCAC整備施設、新たに建設


建設が進む仮設LCAC(ホバークラフト型揚陸艇)整備場


佐世保基地の崎辺地区に駐機しているLCAC(06.12.3 撮影)

米海軍佐世保基地・崎辺地区にあるLCAC(ホバークラフト型揚陸艇)の駐機場でLCACの仮設整備場の建設が進められている。

佐世保基地には揚陸艦4隻とともに8隻のLCACが配備され、揚陸艦が停泊中は港内にある崎辺地区にある整備場で保管・整備をおこなっている。
崎辺地区の整備場は旧・日本海軍が水上飛行機の整備場などとして使用していた地区の一角にあり、LCACは露天に駐機し日常の整備など簡単なメンテナンスは毎週2回程度行い、本格的な整備は米本土に送り返すことで対応してきた。

このため米軍は日本政府の費用負担で、2012年頃を目途に佐世保港内にある西海市横瀬地区に12隻のLCACを駐機し整備できる施設の建設を進めている。
 ところが今回突然、テント式の仮設の整備場建設を米海軍の予算で建設を始めた。費用はテント式の仮設整備場建設に23万3千ドル(約2500万円)、電気や通信設備などのインフラ整備に30万ドル(約3600万円)を要するという。

LCACの部隊は本体がカリフォルニア州キャンプ・ペンドルトンにあり、本格的な整備や部品の交換はこの基地で行っていた。しかし米軍再編に伴う基地の閉鎖・統合で一部部隊が閉鎖されたことがこの背景にあるようだ。
 横瀬地区の施設が完成する待てないことから、今回に仮施設建設になったようだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


'2006-12-3|HOME|