長崎県警の警備艇、デモ船団を妨害


船団の横を高速で突き抜ける長崎県警の警備艇「むらさめ」。2月24日8時10分過ぎ、庵崎沖合いで(再掲)

 2月24日、海上船団がロナルド・レーガンの左舷側を併走中の8時10分過ぎ、突如後方から船団の後部を分断するように右後方から左前方に向けて高速で県警のランチが通り過ぎた。
このため不意を突かれた小型船舶で構成している船団の一部は航跡波により波をかぶり、一部は浸水する状況に追い込まれた。

通常、現に犯罪が進行している場合を除いて、小型船舶をより大きな船舶が検査する場合は安全上、大きな船舶側が停船して小型船舶を誘導する。
しかし今回の場合は事前に何の警告や信号もなしにいきなり小型船舶の集団を突き抜けたのであり、明らかにデモ船舶の航行を妨害する意図をもってしたものとしか言いようがない。

04年8月、空母ジョン・ステニスが入港した際も、県警のランチが同じような航法を取ったので、佐世保海上保安部を通して注意を求めたことがあった。今回もまた同じ船が同じ行動を行った。今回の行動は意図的な妨害と考えざるを得ない。

幸い転覆などの被害は避けられたものの、佐世保海上保安部と長崎県警の説明が必要だ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


県警の警備艇が出現する直前の状況。後方に警備艇の姿は見えない。船団から離れた左後方に
位置していたものが、いきなり左から右に割って入り、その上で船団を突き抜けたと思われる。


'2007-2-26|HOME|