レーガン佐世保寄港前後の補給艦の寄港状況


空母に随伴して佐世保基地の赤崎岸壁に入港した燃料補給艦ペコス(2月25日撮影)


沖縄・天願桟橋に停泊中の弾薬補給艦フリント(2月26日撮影)

空母ロナルド・レーガンが佐世保港を出港した2月28日以降、空母戦闘群(RRCSG)に随伴して補給活動を行っていると思われる艦船が日本の米海軍基地に相次いで入港している。
佐世保にロナルド・レーガンが姿を見せる前後に確認された補給艦は次のとおり。

戦闘給糧艦 ナイアガラ・フォールズ   佐世保  2月19日〜28日
弾薬補給艦 シャスタ         佐世保  2月21日〜25日
弾薬補給艦 フリント         沖縄・天願2月26日〜27日
弾薬補給艦 シャスタ         沖縄・天願2月28日
燃料補給艦 ラパハノック       佐世保  2月26日〜3月1日
戦闘給糧艦 ナイアガラ・フォールズ   沖縄・WB3月15日
戦闘給糧艦 ナイアガラ・フォールズ   那覇軍港 3月16日〜18日
弾薬補給艦 シャスタ         横須賀  3月20日〜23日
戦闘給糧艦 ナイアガラ・フォールズ  佐世保  3月21日〜
このほか、燃料補給艦ペコスが2月25日から燃料を積み込んだまま、佐世保で待機している。
いずれも空母戦闘群が日本近海に現れてからの動きであるところから、相当大規模な補給活動を行っているようだ。
これは、一時的に日本周辺海域で空母艦隊が展開するということではなく、キティホークの修理が終わるまで、あるいは老朽化し外洋での長期活動ができなくなったキティホークに代わり、原子力空母が日本周辺で活動するための準備行動とも思える。

ニミッツ級の1番艦(ニミッツ)を除く原子力空母は地域を選ばず作戦行動を行っているが、今回の補給艦の活発な動きは原子力空母が横須賀に配備されたときのグローバルな作戦を在日米海軍基地が支えることを示している。
日本の安全保障のため、というよりも米国の安全保障のための在日米海軍基地、という構造がよりはっきりと見えてくる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


フリントに替わって天願桟橋に入港した弾薬補給艦シャスタ(2月28日撮影)


横須賀港の錨地で弾薬の積み下ろしをするシャスタ(3月20日撮影)


'2007-3-23|HOME|