原子力空母ニミッツ、佐世保出港
佐世保を出港するCVN68・ニミッツ
2月15日昼前、佐世保21日から寄港していた米海軍の原子力空母ニミッツが出港した。
ニミッツは定期メンテナンス中の空母キティホークに代わって空母戦力のプレゼンスを提供するため西太平洋に派遣されたという。
この派遣理由は昨年2月から4月上旬までに東・東南アジア地域に急遽派遣され、佐世保にも寄港した原子力空母ロナルド・レーガンの
場合と同様である。
しかし、横須賀基地に配備されている空母キティホークはこれまでにもたびたび定期修理や域外派遣などで空母戦力の空白期間を生んで
おり、また昨年のロナルド・レーガンの場合、キティホークの定期修理が終了する前に米本土・サンディエゴに戻っていることから考える
と、この説明は妥当ではない。
やはり、今年8月と思われる原子力空母の横須賀配備を念頭にしたデモンストレーションではないだろうか。
とすればなんとも迷惑な寄港としか言いようがない。
空母ニミッツの出港に際し、佐世保地区労や市民団体は港口の高台で「追い出し」集会が開催し、空母の寄港に重ねて抗議した。
ニミッツは佐世保出港後、九州西南方や沖縄近海の海域で「日米対潜特別訓練」に随伴艦など9隻とともに参加するという
(海上自衛隊は護衛艦3隻、潜水艦2隻が参加)
ニミッツ空母戦闘群ではないが、15日から19日まで長崎港に寄港している駆逐艦ラッセンや鹿児島・谷山港に13日から17日まで
寄港中の駆逐艦マッキャンベル、16日に佐世保に寄港した原潜へレナも合流するものと思われる。
(RIMPEACE編集委員・佐世保) (写真は 08.2.15 撮影)
抗議の声を背に出港したニミッツ
'2008-2-16|HOME|