今年も動き出した測量(海洋調査)艦



米海軍立神岸壁のジョン・マクドネル(08.3.21 撮影)

米海軍佐世保基地の岸壁にMSCの測量艦ジョン・マクドネルが寄港した。
この数年、測量艦が日本の港で最初に確認されるのは佐世保で、時期としては3月になってからというのが恒例になっていた。

しかし今年は佐世保にボウデイッチが1月下旬に入港し、2月初旬から活動を始めたと思われる。
また、これまで沖縄では那覇軍港などに測量艦や音響測定艦が寄港していたが、測量艦は今年も同様に3月4日ごろから那覇軍港に姿を 見せ始めた。

米海軍の測量艦や音響測定艦、ケーブル敷設艦などの補助艦船がこの数年、沖縄など琉球列島や東シナ海で行動していることが確認され ている。
一説には増強されている中国海軍への監視活動を強化するためという意見もあるが、初期に就役したロサンゼルス級原子力潜水艦にSEALs 作戦用のDDS(ドライ・ドック・シェルター)を搭載するなど、原子力潜水艦や海軍艦船の沿岸や浅海域での作戦能力を強化するための 後方支援(情報収集)作業と思われる。

また、沖縄県・ホワイトビーチ基地の桟橋には艦船係留支援設備が増強されたようだが、沖縄周辺海域で活動する原子力潜水艦への支援 能力が高まったことも那覇軍港での補助艦船の動きにつながっているものと思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


那覇軍港に停泊するボーディッチ(08.3.4 撮影)


那覇軍港からホワイトビーチに回航してきたマリー・シールズ(08.3.15 撮影)


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