駆逐艦が佐世保基地に相次ぎ寄港


立神岸壁に接岸した駆逐艦オケーン(08.5.13 撮影)

 今年になって駆逐艦の寄港が急増している米海軍佐世保基地に2隻の駆逐艦が相次ぎ寄港した。
 5月12日、米海軍立神岸壁に接岸したのはミサイル駆逐艦オケーン(DDG-77)で、初めての寄港となった。
 オケーンはハワイ・パールハーバーに配備されているが、2月以来日本周辺の日本海やフィリピン海、南シナ海に展開しているニミッツ 空母攻撃群(CSG)とは行動を共にしていなかったようだ。
 佐世保寄港の目的は休養と補給のためということだが、どのような作戦行動に従事していたのかは明らかでない。

 また、5月13日昼ごろにはミサイル駆逐艦ステゼムが入港し、米海軍赤崎岸壁に接岸した。ステゼムは横須賀に配備されていて、 5月初めまで空母キティホークに随伴して香港に寄港していた。その後、ニミッツCSGとの連携行動を行ったキティーホークCSGから 離れたステゼムはウラジオストックに向かい、7日から11日まで寄港(訪問)した。
2日後の佐世保入港には、日本海を通過してきたと見られる。
ステゼムは佐世保には3月21日および4月10日にも寄港している。

 今年8月には空母キティホークに代わって原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備されようとしているが、駆逐艦の活発な動き は原子力空母配備後の後方支援基地としての佐世保の役割を示すものなのかもしれない。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


'2008-5-13|HOME|