ミサイル観測艦、佐世保に寄港
佐世保港35番錨地付近に停泊したインビンシブル(7月21日撮影)
7月21日朝、ミサイル観測艦インビンシブル(T-AGM-24)が米海軍基地のある佐世保港中央部、35番錨地付近に停泊していることが確認
された。
インビンシブルは新型ミサイル追跡観測システム「コブラ・ジェミニ」を搭載後、1999年6月11日佐世保に初寄港していた。
日本では、日本海に臨み海上自衛隊基地がある舞鶴港に寄港していたことがあるが、寄港回数はもう1隻のミサイル観測艦オブザベーショ
ン・アイランドと比較すると極めて少ない。
これは、インビンシブルの搭載システムが中距離弾道ミサイルを対象としているため、米本土のミサイル防衛(NMD)にとって海外に展開
する必要性が薄いためと思われる。これに対してオブザベーション・アイランドが頻繁に日本各地の港(民間港にも)寄港するのは、同艦
が長距離弾道ミサイル追尾を主目的としているためだろう。
このことからもMDの主目的が米本土ミサイル防衛(NMD)であることが見て取れる。
なお、インビンシブルが佐世保に寄港する前には米海軍の巡洋艦シャイロー(CG-67)と海上自衛隊の護衛艦「こんごう」(DDG-173)が
共同でMD対処訓練を行っていたという。
「こんごう」は7月19日、海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」(DDG-172)、「きりさめ」(DD-101)とともに博多港に入港した。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
'2008-7-21|HOME|