空母随伴艦、佐世保と博多に寄港 


空母レーガンの2時間半前に佐世保港に入港した駆逐艦ハワード(DDG 83)


レーガン空母戦闘群の補給を担当している高速戦闘支援艦ブリッジ(T-AOE 10)(08.7.28 撮影)

原子力空母レーガンが佐世保に入港した7月28日、同空母に随伴する駆逐艦ハワードが佐世保に、駆逐艦グリッドリーが博多港にそれぞれ寄港した。 いずれも、レーガンと同様、8月1日に出港の予定だ。

レーガンの艦隊の補給を担当している高速戦闘支援艦ブリッジは7月24日から佐世保に寄港中だ。それ以前にも15日から19日に佐世保に寄港したあと空母艦隊に補給を 行うために海に戻っていて、この半月は佐世保がレーガン戦闘群の補給の拠点になっている。

空母が佐世保に入港する前から、随伴艦の巡洋艦チャンセラーズビルとフリゲイト艦サッチが横須賀に寄港している。
もう1隻の随伴駆逐艦ディケーターは28日に鹿児島港に寄港する予定だったが、直前にキャンセルされた。寄港の通告があったときには、直前、直後の寄港地は横須賀と されていた。
ディケーターはサッチと同じ21日に横須賀に寄港したが、ミサイルを積み込んで翌22日には出港している。鹿児島寄港通告の時の「次の寄港地」が正しければ、再度 横須賀に入ってくることになる。

このディケーターは、空母艦隊の主力がフィリピンで台風被害者の救援活動を手伝っていたときも、艦隊から離れて沖縄近海にいてホワイトビーチに短期寄港を2回行ってい る。
横須賀にミサイル搭載のためだけに寄港したこと、今回の一斉寄港もディケーターだけが取り消したことなど、空母と行動を共にするはずの随伴艦らしくない動きが目立つ。 ディケーターはミサイル防衛(MD)対応の最新システムの搭載艦だ。空母随伴の任務から一時的に離れて、MD関係の動きを行っている可能性がある。

(RIMPEACE編集部)


博多港箱崎埠頭に入港中の駆逐艦グリッドリー(DDG 101)(08.7.29 撮影)


'2008-7-29|HOME|