ミサイル観測艦と巡洋艦が寄港中の佐世保
米海軍佐世保基地立神2号岸壁に接岸したオブザベーション・アイランド
米海軍佐世保基地の岸壁に弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランド(AGM−23)とミサイル巡洋艦シャイロー(CG−67)
が相次いで接岸した。
オブザベーション・アイランドは先月5日佐世保を出港していたので4週間ぶりの寄港となる。
また、ミサイル巡洋艦シャイローは7月3日から7日まで停泊しており、約4ヶ月ぶりの寄港となった。
オブザベーション・アイランドは今年8月沖縄・那覇軍港に姿を見せて以来、横浜・ノースドックにも停泊しているが、佐世保にはほぼ
定期的に寄港を繰り返している。(9月1日〜3日、10月1日〜5日、11月2日〜 )
この動きからは、この船が外国のミサイル発射をモニターするよりも、自国の計画的なテストを支援するために走り回って
いる、と推測できる。
米海軍横須賀基地に配備されている艦船のうちMD対応能力を備えている巡洋艦や駆逐艦がオブザベーション・アイランドの出現に合わせ
るように出港しているところから、おそらく日本海や東シナ海で発射や追尾・捕捉の訓練を行っているものと思われる。
佐世保に寄港した巡洋艦シャイローはフィリピン・セブに寄港し、その後香港を経由してSAREX(捜索・救難訓練)に参加して
いたので、MD訓練とは直接関係ないのかもしれないが、佐世保が補給だけでなく作戦行動の基地としても機能していることを改めて感じ
させる動きだ。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)(08.11.4 撮影)
佐世保基地立神7号岸壁に接岸したシャイロー
'2008-11-5|HOME|