民間船をかき分け、佐世保に原潜寄港


航路の中央部を通過する原潜ブレマートン

12月18日午後2時過ぎ、佐世保港に原潜ブレマートンが寄港した。
原潜が入港した時間は定期航路の民間客船が港口付近を通過する時間であったため、出入りする船舶をかき分けるようにして入港すること となった。
その後公表された入港情報では、原潜は1時過ぎに港口、1時半に赤崎岸壁に接岸、となっていた。
つまり、原潜の入港時間が遅れたため民間客船と錯綜するような状態になったと思われる。

原子力艦船の入港情報は01年に起きた米本土での同時テロ事件を受けて非公開になっている。
そのため佐世保港では原子力潜水艦が入港する際、定期航路のフェリーなど民間客船も不定期の貨物船も事前に情報がないまま航路を進ん でいる。
基本的な港内での船舶の通行方法は航路の右側を通行することとなっている。しかし原潜の場合、かなり速度を落として航路の中央部を 通過するため他の船舶の通行に支障が出る。
今回のように定期船の時間と重なった場合はそれだけ危険度が増す。

原潜の寄港を認めるのではないが、入港する場合の安全対策として情報の公開は最低限必要だし、「右側通行」という港内の最低限の ルールは守られるべきだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真はすべて 08.12.18 撮影)


赤崎岸壁に接岸する原潜ブレマートン


'2008-12-22|HOME|