急増した駆逐艦の佐世保寄港



赤崎岸壁に停泊中の(上)ステゼム(08.3.21) (下)ラッセン(08.3.28)

米海軍佐世保基地に今年になってミサイル駆逐艦の寄港回数が急増している。
この5年間、ミサイル駆逐艦の入港数は03年3隻3回、04年3隻3回、05年3隻3回、06年5隻7回、07年1隻2回と、06年 を除けば年間3回程度が通常であった。
しかし今年は2月から5月初旬までに5隻7回の寄港が確認されており、これまでにない急増ぶりで、過去10年を見ても突出している。

 寄港した駆逐艦はすべて横須賀を母港としているが、確認された行動は次のとおりだ。

(YO=横須賀、WB=沖縄・ホワイトビーチ、SS=佐世保)
マケイン(DDG−56)
 2月4日YO出港 2月14−17日WB 2月19−22日SS 3月17日WB 3月21日YO帰港

ステゼム(DDG−63)
 3月17日YO出港 3月21−24日SS 3月26日YO帰港

ラッセン(DDG−82)
 2月25日YO出港 3月27−30日SS 4月8−9日中国・上海 4月13日WB

ステゼム(DDG−63)  4月3日YO出港 4月10−11日SS 4月28日中国・香港

マスティン(DDG−89)
 4月19日YO出港 4月21−22日SS 5月1−2日SS

フィッツジェラルド(DDG−62)
 4月15日YO出港 5月5−6日SS

佐世保に寄港した日数は、3月まではそれぞれ4日間、4月以降は2日間というパターンが見える。また、接岸後は燃料の補給を受けている 様子が見えたが、横須賀出港直後の駆逐艦も同様である。
その理由は不明だが、横須賀で燃料を補給できない理由があった、あるいは作戦海域の関係で佐世保での燃料補給を選択した、ということ が考えられる。
駆逐艦の場合、航海状況にもよるが、5日間程度で燃料補給を受けているようなので、燃料補給艦の運用の都合があったことも考えられる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)



立神岸壁に停泊中の(上)マスティン(08.5.1) (下)フィッツジェラルド(08.5.5)

'2008-5-7|HOME|