ブルーリッジ、長崎港に寄港


長崎港に入港するブルーリッジ


貨物コンテナに防護されて停泊するブルーリッジ

第7艦隊の旗艦ブルーリッジが2月5日午前10時、長崎港の港口に近い貨物荷役用岸壁である柳埠頭に接岸した。
長崎港へのブルーリッジの寄港は1995年9月以来、14年ぶりとなった。
前回の寄港の際は艦内の一般公開をおこなったが、このとき搭載している機関銃を見学者に触れさせるなどしたため抗議を受けていた。
今回は一般公開はなかったが、乗組員は用意された4台の貸し切りバスで早速、市内見学へ出かけた。

今回の入港に対し、長崎県知事や長崎市長は繰り返し「地元の市民感情に配慮し、寄港回避を」と要請したが、「寄港は日米安保条約や 地位協定に基づく権利であり、寄港は友好と親善を目的としたもの。」として要請を無視して入港した。
このため、長崎県知事と長崎市長は表敬訪問を拒否した。

入港時、接岸予定の岸壁付近の埠頭には抗議行動参加者の視線をさえぎるように貨物用のコンテナが並べられ、貨物コンテナの間に旗艦 ブルーリッジが垣間見えた。
この寄港に対し長崎平和運動センターなど地元の平和団体は150人ほどが早朝から埠頭に集まり、抗議行動を繰り広げた。
集会参加者からは「友好と親善にための寄港であれば、軍隊組織としてではなく市民として観光に来るべきだ。」「被爆地である長崎に 核兵器保有国の戦争を指揮する軍艦が入港するのは許せない。」などとする発言が相次いだ。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真はすべて 09.2.5 撮影)


入港に抗議するため集まった市民など


2009-2-5|HOME|