音響測定艦、たて続けに佐世保寄港


3月5日に佐世保基地に入港した音響測定艦エフェクティブ(09.3.5 撮影)

3月5日、音響測定艦エフェクティブ(T-AGOS 21)が佐世保に寄港し、3日間滞在して出港していった。
これまで音響測定艦が佐世保に寄港するのは稀なことだった。横浜ノースドックを実質的な母港として、沖縄の2港、那覇軍港と ホワイトビーチに時折立ち寄るのが、音響測定艦の寄港パターンだった。
今年に入って1月8日のインペッカブル(T-AGOS 23)佐世保寄港に続き、エフェクティブで2隻目だ。
2隻とも横浜ノースドックで1ヶ月近く滞在して、その後1週間ほどで佐世保に来ている。

音響測定艦の航海パターンは以下の通りだ。
前後に4日半の移動日を含む七週間の任務航海を年に6回、その間、6日間の寄港を4回、16日間の寄港を1回、そして31日間の オーバーホールが1回入る(2005年11月の海軍作戦部長による低周波アクティブソナー(LFA)の環境への影響についての報告書 より)
これまでは、横浜ノースドックで長期間停泊したあとは、いったん那覇軍港に立ち寄り、数日後に任務航海に出かけることが多かった。 ノースドックが母港、那覇軍港など沖縄の港が前線基地となっていた。

沖縄と佐世保の位置を比べれば、今年に入って佐世保に寄港した2隻の音響測定艦の任務海域が、これまでの沖縄周辺海域よりも北に なっていると見なければならない。
長いソナーを引っ張って潜水艦の位置を特定する任務の音響測定艦の動きが北に移動したとすれば、ターゲットの潜水艦が朝鮮半島 周辺や日本海に潜んでいると米軍が判断している証だろう。
米艦合同演習フォールイーグルの実施に伴うものか、それとも別の動きがあるのだろうか。

(RIMPEACE編集部)


一ヶ月近く横浜ノースドックに停泊していたエフェクティブ(09.2.6 撮影)


2009-3-8|HOME|