件の音響測定艦、佐世保に入港


3月24日、佐世保基地立神岸壁に停泊した音響測定艦インペッカブル(09.3.24 撮影)

米海軍によれば、海南島の南の海域で3月8日に音響測定艦インペッカブル(T-AGOS 23)が中国の船から妨害を受けた。そのインペッカブル が3月24日に佐世保基地に入港した。

海南島の南海域と佐世保の距離は約3000キロメートル。インペッカブルが巡航速度12ノットで走り続けたとして、6日前には 海南島沖から離れたことになる。
護衛の駆逐艦チャンフーンと合流したのが3月11日だから、ほぼ1週間は駆逐艦の護衛のもとで、海南島南海上で中国原潜の出す音を 採取し続けていた可能性が強い。

音響測定艦は任務航海の最後に那覇軍港に寄り、その後横浜ノースドックに戻るケースが多い。活動海域から佐世保に直接寄港するのは 稀なことだ。東シナ海や日本海での任務を控えているのだろうか。

護衛の駆逐艦が海南島南海上に残り、別の音響測定艦が交代したとすれば、それは8日に佐世保を出たエフェクティブの可能性が強い。 17日に横浜を出たロイヤルの場合は、数日間「音採り」にブランクが生じることになる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2009-3-24|HOME|