ミサイル観測艦、佐世保に入港


佐世保港に入港するオブザベーション・アイランド。船体の汚れが目立つ
 

 4月7日朝、米海軍の弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランド(T−AGM−23)が入港し、錆が目立つ艦体を米海軍佐世 保基地の立神岸壁に接岸した。
 同艦は昨年12月16日から18日まで米海軍の燃料補給所がある庵崎岸壁に接岸・停泊していたが、それ以来の寄港となった。

 同艦の任務は搭載している「コブラ・ジェミニ」と呼ばれるレーダーで打長距離弾道ミサイルを追尾することだが、これまでも中国や インドが弾道ミサイルの発射実験を行うたびに周辺海域に姿を現していた。
 今回佐世保に寄港したのは北朝鮮(DPRK)が発射した長距離ミサイルを観測する任務が終わったためだろう。
 おそらく、ミサイル駆逐艦カーティス・ウィルバー(DDG−54)などのイージス艦が日本海に進出した時期に合わせてオブザベーシ ョン・アイランドも日本海に展開していたものと思われる。

 長射程の弾道ミサイル観測はMD対応能力を持ったイージス艦だけでは不十分なため、「先輩」格の同艦が出かけ、各種のデータ収集と 合わせて観測していたのだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真は 09.4.7 撮影)


音響測定艦インペッカブルと並んで立神岸壁に接岸したオブザベーション・アイランド


2009-4-7|HOME|