佐世保港に新顔相次ぎ寄港


佐世保重工のドックに入渠した測量艦パスファインダー


佐世保港中央部39番錨地に停泊した貨物・弾薬輸送艦リチャード・E・バード
 

米海軍基地がある佐世保港に米海軍の補給・補助艦船が相次いで寄港しているが、そのうちの2隻は日本に始めて寄港した船だった。
27日に寄港しているのが確認された「新顔」は新型のルイス&クラーク級の貨物・弾薬輸送艦「リチャード・E・バード」 (T−AKE−4)とパスファインダー級の測量(海洋調査)艦パスファインダー(T−AGS−60)。

ルイス&クラーク級の貨物・弾薬輸送艦はアラン・シェパード(T−AKE−3)が昨年10月以降たびたび寄港している。
このクラスの補給艦はすでに7隻の建造が計画されているが、旧型化した弾薬補給艦(AE)及び戦闘補給艦(AFS)の任務を1隻で 行うと説明されているところから、今後さらに配備が進められていくだろう。
今回の寄港は4月29日から5月3日まで東シナ海で行われる米・インド・日本の共同訓練「マラバール09」参加艦船への補給支援のた めと思われる。

また、測量(海洋調査)艦パスファインダーは入港直後に佐世保重工(SSK)のドライドックに入渠しているのが確認された。
パスファインダーはこれまで大西洋地域(地中海を含む)に配備されていたが、今回始めて太平洋地域に姿を見せた。
パスファインダーは昨年9月には黒海にいたと報じられているので、その後太平洋地域に向かったのだろう。
これまで同級の測量艦6隻のうち3隻が太平洋に配備されていたと思われるが、今回のパスファインダーの寄港が追加配備なのかそれとも 交代配備なのかは現在は不明だ。
ただ、これまで多いときは年間延べ30隻以上が寄港していたが近年は減少傾向にあり(08年は述べ14隻)、今年はパスファインダー が最初となった。(昨年は4月末までに3隻)
このため、パスファインダーの寄港が測量艦の活動の増強につながるかどうかはわからない。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真は 09.4.28 撮影)


2009-4-29|HOME|