佐世保港内で船舶同士のコンテナ移送


コンテナをバージに下ろしている貨物船アメリカン・ターン


横付けしたバージからクレーンを使って貨物を積み込む貨物・弾薬輸送艦リチャード・E・バード
 

4月30日に貨物船アメリカン・ターンが佐世保港に入港し、27日に寄港した新型の貨物弾薬補給艦にコンテナや弾薬類の移送を行って いる。
弾薬や貨物を陸上施設から移送するのは普通の光景だが、船舶から船舶に直接移送するのは珍しい。

搭載しているクレーンで、貨物船からコンテナを大型のバージ船に移し、そのバージをリチャード・E・バードに横付けして移している。 しかし弾薬と思われる貨物は小分けして移送している。

新型の補給艦は食料や被服、備品などの戦闘機材と弾薬を同時に補給できるよう設計されているということだが、実際に補給物資の積み込 み作業が確認されたのは佐世保では初めてのことだ。

これまで佐世保基地にコンテナを搬入する場合、車両貨物輸送(ロールオン・ロールオフ)船が岸壁に接岸して行っていた。しかしアメリ カン・ターンのようなコンテナ専用船では、コンテナ専用のクレーンがない佐世保基地の岸壁では貨物の移送がスムーズに出来ない。
今回のように船舶から船舶に移送しなければならないのは、米海軍佐世保基地の施設にはコンテナを直接取り扱える岸壁がないからだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(写真は 09.5.1 撮影)


2009-5-1|HOME|