オブザベーション・アイランド、また佐世保に寄港


2隻のタグに押されて立神2岸に接岸する弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランド(09.6.2 撮影)
 

6月2日、オブザベーション・アイランド(T-AGM 23)が佐世保港に入港した。
オブザベーション・アイランドは5月20日から佐世保に寄港して、26日に出港していた。このときの出港は、核実験のあとの北朝鮮 (DPRK)の短距離ミサイルの連続発射実験に対応していたと思われる。

嘉手納基地からはミサイル監視機RC135Sが23日から30日まで連日のように飛行していた。しかし、ICBMクラスの発射実験 を少し時間を置いて行う見通しによって、直接ミサイルを観測するセンサーを装備する艦船や航空機の動きは一時的に「静まった」ようだ。
2日のオブザベーション・アイランドの佐世保寄港も、それを裏付けている。

核実験の証拠集めとミサイル監視という2つの任務遂行が、嘉手納基地では同時に進んでいる。核実験に関しては、米空軍のWC135Wと イギリス空軍のVC10(集塵装置つき)が嘉手納から飛行を繰り返している。
テポドン発射準備状況を偵察しているのは、RC135W電子偵察機だろう。これまで中国艦隊のデータ収集に飛行していたのが、 北朝鮮のミサイル発射基地周辺の電子情報収集にターゲットを代えたようだ。
5月末に飛来した米海軍の電子偵察機EP3Eが中国艦隊の電子偵察にあたるのではないか。

(RIMPEACE編集部)



嘉手納を離陸するRC135W(上)と駐機場のEP3E(下)(09.5.31 撮影)


2009-6-2|HOME|