最新型揚陸艦、佐世保に寄港


赤崎岸壁の前を通過する揚陸艦ニューオルリンズ
 

7月8日、最新型のサンアントニオ級の揚陸艦ニューオルリンズ(New Orleans LPD−18)が佐世保に寄港した。
同艦は佐世保港に入港する際、搭載していたLCAC(ホバークラフト型上陸用舟艇)を湾内の陸上施設まで自走させた。

ニューオルリンズは2006年から配備が始まったサンアントニオ級の2番艦として2007年3月に就役し、カリフォルニア州サンディ エゴ海軍基地に配備されている。
サンアントニオ級の揚陸艦は、佐世保に配備されているデンバー(Denver LPD−9)などオースティン級の揚陸艦に代わるもの として配備が進められ、現在4隻が就役しているようだ。
ニューオルリンズは全長208.5m、約25,000トン、最大速度22ノット、361名の乗組員で、LCAC2隻、垂直離着陸機オスプレー 2機またはCH46輸送ヘリ4機を搭載し、海兵隊員など720名(緊急時は800名)を収容できる。
また、艦体全体にステルス機能をもたせた初めての揚陸艦でもある。

 佐世保基地に寄港した目的について米海軍は明確にしていないが、沖縄県名護市辺野古に建設を強行しようとしている新しい飛行場には 垂直離着陸機オスプレーを配備する計画であることが明らかになっている。
 今回寄港したニューオルリンズの飛行甲板にはオスプレーの姿はなかった(艦内に収容している可能性もある)が、辺野古の飛行場建設 が強行された場合、ニューオルリンズの佐世保配備も想定される。

 いずれにしても、これ以上の艦隊支援機能の充実は、佐世保市議会も決議した「新返還6項目」に反することにつながるものあり、到底 認められるものではない。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(09.7.8 撮影)


民間船とすれ違う、ニューオルリンズ搭載のLCAC


2009-7-8|HOME|