4隻目の掃海艦、佐世保基地に配備


貨物船オーシャンフォースに搭載されて入港するアベンジャーと思われる掃海艦
 

米海軍佐世保基地に7月8日午前9時頃、アベンジャーと思われる掃海艦(Avenger MCM−1)がベリーズ船籍のチャーター した民間の貨物船(FLO−FLO)「オーシャン フォース(Ocean Force)」に搭載され寄港した。
アベンジャーは同型の一番艦で、6月1日に佐世保基地に到着した2番艦のディフェンダー(Defender MCM−2)と共に 西太平洋に展開すると報じられていた。

アベンジャーには84名が乗り組んでいるが、もともと母港としていたテキサス州イングリサイド海軍基地から太平洋に面したカリフォル ニア州サンディエゴ海軍基地に移ったばかりだ。
今回2隻の掃海艦が佐世保基地に来たことで掃海艦は合計4隻となったが、この配備が一時的なものかどうかについて佐世保基地は明らか にしていない。

以前、カリフォルニア州ロングビーチ海軍基地の閉鎖に伴い母港としていた揚陸艦2隻(ベローウッド、ジャーマンタウン)が佐世保基地 に配備され(1992年9月)、今日まで揚陸艦の配備が続くこととなったが、今回もイングリサイド基地の閉鎖により長期的な配備に つながることも想定される。
当時の佐世保基地にはそのほか、カリフォルニア州オークランドの艦隊病院基地の閉鎖により野戦病院セットのコンテナ約300個が搬入 ・保管されたこともある。

今回の掃海艦2隻の寄港には「朝鮮半島の情勢に対応するため」という見方もあるが、米本土基地閉鎖計画(BRAC)のシワ寄せである ことも考えられる。

なお、8日朝7時には、横須賀を先月27日に出港しウラジオストックを訪問したミサイル駆逐艦ステゼムも入港し、立神6号岸壁に接岸した。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(09.7.8 撮影)


海上自衛隊の新型護衛艦「ひゅうが」の前を通過する駆逐艦ステゼム


2009-7-8|HOME|