ミサイル観測艦が佐世保に寄港
立神1号岸壁に接岸したミサイル観測艦オブザベーション・アイランド(09.7.22 撮影)
7月22日朝、弾道ミサイル観測艦オブザベーション・アイランド(T−AGM−23)が米海軍基地の立神岸壁に接岸しているのが確認さ
れた。
長距離弾道ミサイル追尾のためのレーダーシステム「コブラ・ジュディ」を搭載しているオブザベーション・アイランドは6月以来、
北朝鮮の弾道ミサイル発射をモニターするため日本海などに展開していたと思われる。
この間、同艦は6月2日から5日まで及び6月19日から21日まで佐世保基地の立神岸壁に接岸していた。
報道などによれば、米国は当面のところ北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候はないと判断したということだが、今回の寄港は一連の
モニター作業が終わったことで約1ヶ月ぶりに任務を終了し、休養や補給、報告などのため立ち寄ったのだろう。
空からのミサイル監視もひとまず終わったと見られる。嘉手納基地に展開していたミサイル監視機RC135Sは、7月10日早朝離陸して
本国に戻ったが、同じ機体が7月17日に再度嘉手納に飛来した。この機体は20日朝嘉手納を離陸してそのまま戻ってこないから、
トランジットだったことがわかる。沖縄から連日飛んで、ミサイル発射を監視する態勢が復活したのではない。
佐世保基地には6月に寄港した測量(海洋調査)艦パスファインダー(T−AGS−60)に続き、今月には同型のブルース・C・ヘーゼン
(T−AGS-64)も寄港し停泊ている。
今回の弾道ミサイル観測艦の寄港は、米軍にとって弾道ミサイル監視や海洋調査の最前線が佐世保基地であることを示している。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
2009-7-22|HOME|