米海軍、佐世保基地に掃海艦2隻を追加配備


佐世保基地立神(India)岸壁に固まって停泊する掃海艦4隻(09.12.19 撮影)


12月19日の立神岸壁の米艦配置図

米海軍佐世保基地によると、6月以降、サンディエゴから貨物船で運ばれ佐世保を拠点に行動していた掃海艦2隻(アベンジャー MCM-1  と ディフェンダー MCM-2)が佐世保基地に配備されたことを明らかにした。
12月16日付のニュース・リリースで明らかにされたが、これで佐世保基地に配備されている米軍艦船は揚陸艦4隻、掃海艦4隻とな った。

米海軍佐世保基地の説明によると、この配備は米海軍戦力の前方展開計画(FDNF)によるもので、西太平洋地域における掃海作戦能力向上 のためという。
2隻の掃海艦は96年2月から佐世保基地に配備されている2隻の掃海艦(ガーディアン MCM-5  と パトリオット MCM-7)と共に FDNFを構成すると説明されている。

また、この配備に伴ってこれまでカリフォルニア州・サンディエゴ海軍基地にあった第1掃海作戦戦隊(COMCMRON-1)は佐世保で第7掃海 作戦戦隊(COMCMRON)-7)と名前を変えて駐留することも明らかにされた。
これで朝鮮半島の東(日本海)と西(黄海)で同時に2隻で掃海作戦を行う体制ができたことになり、軍事的対応能力が強化された と思われる。

しかし、新たに配備された2隻の掃海艦は元々テキサス州・イングリサイド海軍基地に配備されていたものが基地再編と閉鎖(BRAC)法に よりホーム・ポートを失い、一時的にサンディエゴ海軍基地に配備されていたもの。
米本土基地の閉鎖により玉突き的に佐世保に流れてきた、とも思われる。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2009-12-20|HOME|