ケーブル敷設艦、3年ぶりに佐世保寄港


赤崎岸壁に接岸したゼウス(ARC-7)(1月12日撮影)

米海軍が1隻だけ保有しているケーブル敷設艦ゼウス(ZEUS T-ARC-7)が佐世保に寄港した。
前回佐世保を出港したのが2007年1月2日だから3年ぶりの寄港である。

ゼウスは2006年には1年間で13回も佐世保に寄港するなど、佐世保を拠点にケーブル敷設作業に当たっていた。
推測すると、米国は鹿児島から沖縄までのいわゆる琉球弧に当たる海域にSOSUSと呼ばれる音響監視システムを配置し、東シナ海など大陸棚 から太平洋に進出する艦船の監視に当たっていたものと思われるが、ゼウスはそのためのケーブルを海底に敷設する作業にあたっていたも のと思われた。

今回のゼウスの寄港が2006年のように活発になるかどうかは不明だが、敷設したケーブルのメンテナンスや器具の交換などのため当分 は佐世保を拠点に行動するのではないだろうか。

佐世保ではこのところ音響測定艦の寄港が急増しているが、潜水艦などの音響調査に当たる艦船の増加もゼウスの寄港と関連しているので はないだろうか。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2010-1-14|HOME|