米空軍の事前集積艦が佐世保に初寄港


佐世保に初めて寄港したジョン・チャップマン(5月11日撮影)


グアム・アプラ海軍基地の岸壁に停泊するKRウィーラーとファースト・テンポ(3月7日撮影)

5月10日、雨でかすんだ佐世保港に米空軍の事前集積艦ジョン・A・チャップマン(JOHN A CHAPMAN  T-AK-323)が入港し、港中央部 の39番錨地付近に停泊した。
これまで佐世保には海兵隊や陸軍の事前集積艦は頻繁に寄港していたが、空軍の事前集積艦が寄港したのは始めて。
もっとも、チャップマンには海兵隊や陸軍も共通して使用できる機材などを搭載している。

チャップマンは海兵隊の貨物輸送艦ステファン・プレス(STEFEN W PRESS  T-AK-3007)や陸軍の車両貨物輸送艦ポメロイ(POMEROY  T-AKR-316)、燃料沿岸輸送システム艦KRウィーラー(K R WHEELER T-AG-5001)など8隻で編成されている第3事前集積スクォードロン に所属している。
 これらの事前集積艦隊は特定の母港はないが、グアム・アプラ海軍基地やその沖合い海域、北マリアナ連邦サイパンの沖合いに常時停泊 しているようだ。

 グアム・アプラ港にはアラン・シェパード(ALAN SHEPARD)など貨物弾薬補給艦(T-AKE)や潜水艦母艦フランク・ケーブルなども常時 停泊しており、西太平洋の補給センターとして再構築が進んでいるようだ。
 沖縄に駐留している海兵隊第3師団の補給を支えている最大の拠点であるグアムと、その足である事前集積艦が頻繁に寄港する佐世保 の関係は沖縄・普天間基地移設問題の行方に大きな影響を受けるだろう。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


立神岸壁に5月9日に接岸したオブザベーション・アイランド(5月11日撮影)


2010-5-11|HOME|