佐世保で米中艦船がにらみ合い?


赤崎岸壁に停泊した米海軍の燃料補給艦ウォルター・S・ディールと中国・長航貨運総公司のタンカー「長航勇士」
(5月15日撮影)

今年4月以降、米海軍赤崎岸壁に停泊する艦船が急増している。
赤崎岸壁は貯油施設まで含めると約750メートルほどの長さがあり、大型艦船2隻と原潜1隻が同時に停泊するできる。
このため赤崎岸壁はタンカーや燃料補給艦だけでなく物資積み込みやメンテナンス作業施設としても利用されている。

その赤崎岸壁がこのところ大変な活況を示している。燃料補給艦や貨物弾薬補給艦、民間のタンカー、測量(海洋調査)艦に音響測定艦 など補助・補給艦が相次いで停泊している。
あまりに忙しくて原潜が寄港する余裕がない(?)ほどである。昨年は4月から5月中旬まで17日間、原潜も含んだ艦船が停泊していた が、今年は同じ期間に28日間、各種艦船が利用している。
理由は不明だが、周辺で大きな軍事行動や訓練がないこの時期、これほど集中したことはあまり例がない。

そのため、5月15日に赤崎岸壁で中国のタンカー「長航勇士」(CSC BRAVE) と米海軍の燃料補給艦ウォルター・S・ディール(WALTER  S DIHEL  T-AO-193) が「米中軍事対立」を象徴するように、にらみ合って停泊した。
 本当は談合しているのかもしれないが・・・

(RIMPEACE編集委員・佐世保)


2010-5-16|HOME|