原潜と音響測定艦、佐世保基地に同時寄港


赤崎岸壁に並ぶ原潜ツーソンと音響測定艦ビクトリアス

ロスアンゼルス級の原潜ツーソン( Tucson SSN−770 )が7月13日午前10時ころ佐世保基地赤崎1号岸壁に接岸した。 佐世保港に原潜が寄港するのは6月8日のアッシュビル(Asheville SSN−758)以来で、今年3隻目となった。
前回の原潜寄港と違うのは米海軍が運用する音響測定艦がほぼ同時に入港したこと。
原潜が入港する直前の午前9時ころ、ビクトリアス級の音響測定艦ビクトリアス(Victrious T−AGOS−19)が赤崎 2号岸壁に接岸した。
また、同日には同型の音響測定艦エイブル(Able T−AGOS−20)も立神3号岸壁に接岸した。(時間は不明)

音響測定艦は潜水艦が発する音響を捜索することで追尾することを任務としているが、これまで原潜と同時に寄港し、接岸した例はない。 いうならば、「鬼ごっこ」の鬼と子が一緒に並んでいるようなもの。
日本国内の米海軍基地では、佐世保のほか神奈川県の横須賀と沖縄県ホワイトビーチが原潜の寄港する港だが、これまでこんな並びで 原潜と音響測定艦が停泊しているのを見たことがない。
これから日本海など朝鮮半島周辺海域で米韓合同の対潜水艦訓練が行われるというが、その事前の準備のため集結したのだろうか。

なお、赤崎3号岸壁には前日からミサイル駆逐艦ジョン・S・マケイン(John S McCaine DDG−56)が停泊している。

(RIMPEACE編集委員・佐世保)(2010.7.13 撮影)


赤崎岸壁に接岸中の音響測定艦ビクトリアス


立神岸壁に接岸した音響測定艦エイブル(手前)。ドック型揚陸艦トートュガ(奥)、同ハーパーズ・フェリー(エイブルの前)  


2010-7-14|HOME|