佐世保寄港中の原潜が修理作業


赤崎岸壁の原潜ツーソン。セイルに作業やくらが組まれ、潜望鏡は確認できない(7月14日撮影)


入港時の原潜ツーソン。潜望鏡が確認される(7月13日撮影)

7月13日に米海軍佐世保基地の赤崎岸壁に寄港・接岸した原子力潜水艦ツーソンが修理作業を行っていることが確認された。
地元のテレビ局・長崎放送(NBC)が14日に報道したもので、艦体のセールから潜望鏡と思われる物体をトラック・クレーンで吊り 上げる映像が放送された。
ツーソンのセイル付近には作業やくらが組まれ、前部のミサイル発射区画の付近には白っぽいシートがかけられている。

原潜の入港目的は、外務省から佐世保市にあった通知によれば、「休養・補給・維持」としか記載されておらず、修理作業は含まれて いない。
原潜についてはこれまでも度々佐世保で修理する様子が確認されており、米海軍当局も一部はマスコミや市民団体の問い合わせに対して 認めている。
これまでにも、03年12月2日佐世保に寄港した原潜サンタフェの場合は5日間の停泊中に推進機関の故障を起していたと思われてい る。

原潜が修理作業を行っている言う報道に対して佐世保市は当局はなんら反応を示していない。
しかし、核兵器の持ち込み密約と同じく、原潜など原子力推進艦の寄港や修理作業を行っているという指摘に対しも、外務省は自治体に 正直な対応をしているとは思えない。
また、佐世保市当局も政府(外務省)に問い合わせることもなく「信頼しています」では佐世保市民の安全は保たれない。

米海軍佐世保基地は、これまで佐世保市が行っている「原子力艦原子力防災訓練」にも参加していない。こういう状況のもとでは佐世保市 は、原潜の故障や放射能漏れ事故について明確な調査を行い、結果を公表すべきだ。

(リムピース運営委員・佐世保 速見篤)


2010-7-15|HOME|