佐世保と沖縄にミサイル駆逐艦が寄港
佐世保基地立神岸壁に接岸した駆逐艦ラッセン(3月25日撮影)
沖縄・ホワイトビーチに寄港した駆逐艦プレブル(3月25日撮影)
福島第一原子力発電所の事故を受け、米軍艦船が横須賀基地から相次いで出港したなか、その代替のように佐世保と沖縄にミサイル
駆逐艦が相次いで寄港している。
3月25日、沖縄・ホワイトビーチには原子力空母ロナルド・レーガンに随伴しているミサイル駆逐艦プレブル(Preble DDG-88)が、
佐世保港にはラッセン(Lassen DDG-82) がそれぞれ寄港した。
駆逐艦プレブルは救援作戦「トモダチ」で岩手県沖に展開していたものと思われるが、補給や休養であれば現場に近い横須賀基地が
便利と思われるが、給油や物資の補給、乗組員の休養場所として横須賀基地は適当でない、ということなのだろう。
一方、駆逐艦ラッセンは定期のメンテナンス作業中であったようだが、急遽3月21日に原子力空母ジョージ・ワシントンとともに
横須賀を出港していた。佐世保では横須賀でできなくなったメンテナンス作業を継続するために寄港したのではないだろうか。
福島第一原子力発電所の事故が収束するあるいは影響が首都圏に及ばないと判断されるまで、横須賀で行っていた補給や休養、おそら
く司令部機能も佐世保と沖縄に振り分けられるものと思われる。
なお、佐世保には燃料補給艦ラパハノック(Rappahannock T-AO-204)が24日から26日まで、貨物弾薬補給艦リチャード・バード
(Richard E Byrd T-AKE-4)が26日から27日までそれぞれ寄港した。
救援作戦「トモダチ」及び非戦闘員退避作戦での支援拠点としての位置づけが明確化したようだ。
(RIMPEACE編集委員・佐世保)
平瀬岸壁に接岸し、物資荷役中の貨物弾薬補給艦リチャード・バード(3月26日撮影)
2011-3-27|HOME|