GW 修理作業員交代後に出港
佐世保基地出港後、南下するジョージ・ワシントン(4月6日午前10時半ころ 撮影)
横須賀での修理作業中に、東京電力福島第一原子力発電所で起きた事故の影響を避けるため3月21日出港していた原子力空母ジョージ
・ワシントン(George Washington CVN−73)は、作業中を思わせる様子で佐世保に寄港した。
GWの入港目的について米海軍は「補給・維持」としているが、作業員の交代や修理部品の補給のための寄港と理解されている。
入港したGWのアイランド前方には作業用の足場が組まれ、停泊直後から乗り組んでいた作業員約170名をフェリーなどで上陸させ、
バージで輸送してきた貨物などを積み降ろしする作業が確認された。
米本土ワシントン州・ピュージェットサウンド海軍造船所(PSNS)から派遣された作業員約450人の一部が上陸したものと思われ
る。
GWは翌4月6日午前10時佐世保を出港したあと、西彼杵半島沖の角力灘から五島列島の間を通過して南下したが、首都圏の放射能
環境が改善しなければ横須賀基地に戻ることはないものと思われる。
その場合、再び佐世保に「補給・維持」のため寄港することが想定される。
GWの艦内に保管されている放射性廃棄物の搬出の問題や第7艦隊の司令部移駐などが噂される中、福島第一原子力発電所の事故は思
わぬ形で佐世保に及んできた。
なお、GWの出港に先立ち、燃料補給艦ペコス(Pecos T−AO−197)も出港した。
(リムピース編集委員・佐世保)
GWの飛行甲板に積まれた貨物など アイランドには作業やぐらが(4月5日午前10時ころ 撮影)
空母に接舷したバージから積み込まれる貨物(4月5日午前10時40分ころ 撮影)
2011-4-6|HOME|